2010年12月6日月曜日

スライス病とスイング軌道の話


スライス病の症状を引き起こす要因はスイングとクラブの[複合要因]である。
特に主な複合要因を挙げると5つある。それぞれの要因が複雑に絡み合いながら、様々なスライス病を引き起こしている。NO.1要因:スイング軌道NO.2要因:クラブフェイスの向きNO.3要因:グリップNO.4要因:腰の回転NO.5要因:クラブヘッドの小さなスイートスポット である。

弾道の安定度は[スイング軌道とクラブフェイスの向き]が大きな要因を占めている。
スイング軌道とはターゲット・ラインに対するクラブヘッドのスイングモーションである。クラブフェイスの向きとはインパクト時のターゲット・ラインに対するクラブフェイスの角度である。ターゲット・ラインに対し直角(スクエア)にスイング出来ればボールは真っ直ぐに飛ぶ。つまり、[スイング軌道とクラブフェイスの向き]をコントロールできれば問題ない訳である。ところが、スイングモーションをコントロールするには、相当に高い運動能力とスキルが要求される。また、ターゲット・ラインもスイング軌道も目に見えないイマジネーション・ラインである。ここにスイングの難しさがある。

スイング軌道を単にクラブヘッドが移動する軌跡と捉えずに[ひとつのプレーン(仮想面)]と定義義付けたのが「近代ゴルフの父」ベン・ホーガンである。ホーガンの唱えた「スイング・プレーン理論」が近代ゴルフの基本とされ、スイング・プレーンを非常に繊細で壊れやすい「ガラス板」の仮想面として意識することを教えている。

ベン・ホーガンは、「スイング軌道にはひとつの正しいプレーンがある。正しいスイング・プレーンに沿って回転すればボールは常に一定の方向に飛ぶ。首の付け根(第七頚椎)とボールを結んだラインがスイング軌道の方向を示すベースラインである。スイング・プレーンはこのベースライン上に形成される繊細なガラス板である。このプレーンから外れるとガラスを壊すことになる」と指導している。
このガラス面を破壊する軌道が「スライス病」を引き起こす。

「正しいスイング・プレーンに沿って回転すればボールは常に一定の方向に飛ぶ」
これがベン・ホーガンの唱えた[ワン・プレーン・スイング]である。
スイング・プレーン」をキープすることができればバナナスライスを連発するゴルファーも、必ずフェアウエイをキープすることが可能になる。

スイング軌道には、①インサイドイン②インサイドアウト③アウトサイドインの3種類がある。
スイング・プレーンから外れアウトサイドからインに入るのがアウトサイド・イン軌道、インサイドからアウトサイドに抜けるのがインサイド・アウト軌道になる。インサイド・インの正確なスイング軌道を習得すれば「スライス病」の発祥を抑えることが可能になる。



ベン・ホーガンは、「最も自然なスイングの動きは身体の軸を中心にクラブを振ることである。身体の回転(捻転運動)に合わせてバックスイングでインサイドに上がり、インサイドにフィニシュする[軌道]が理想になる。この時に、“真っ直ぐなインパクトゾーン”が作られる。真っ直ぐなインパクトゾーンを作ることが、ストレートな弾道を生み出す」と指導している。

そして、クラブ制作のエキスパートは、「スイング中にクラブヘッドがスイング・プレーンに沿って動けばショットは安定する。その為には、先ず、自分のスイング・プレーンを[イメージ]することである殆どのゴルファーは明確に[イメージ]することなくスイングしている。そしてスイングをサポートするクラブを手にすることが大事である」と語っている。

アマチュアゴルファーは、この「スイングをサポートするクラブ」と言う観念が希薄である。
アメリカの調査結果は「アマチュアゴルファーのスイング軌道は平均5度の[ブレ]がある」と報告している。

エキスパートは、「週末ゴルファーの技量では、5度程度のブレは常時起こる。ブレを最小限に抑える有効な手段がラブ長さと重さの調整である」と指摘している。そして、「スライスを抑制するにはメディケーションとして、ゴルフ・テクノロジーを有効活用する必要がある。スライス病の症状が判明すれば、80%は治療できる」と断言している。

あなたは、スライス病を予防する処方箋(メディケーション)を必要として居ないだろうか?
どのような病でも、専門家のアドバイスほど有効なモノはない。

カスタムクラブは信頼マインドを育む第一歩である。

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