2010年10月30日土曜日

GolfMindフィとネス2 [マインド・パワー]

池を前にした「池ポチャのおびえ」、短いパットの「シビレの恐れ」など「恐怖心や不安やあきらめの気持ち」自分の意識(マインド)が創り上げたイメージである。このネガティブ・イメージにマインドが支配されるとミスショットを繰り返すことになる。
 ゴルフコラムニストDavid Feherty(*)氏はGolf Magazine誌のコラムに、
「プロゴルフのスコアは過去10年間に[0.26]上昇した。世界最高のゴルフ用具を使用していながらプロに比較しアマチュアのゴルフが向上していないのは、ゴルフの基本の基本である”マインドの重要さ“が理解されていないからだろう。幾ら優れたゴルフクラブ、レッスンプロの指導、ゴルフのラウンド数が増加しても正しい”ゴルフマインド“が理解されなければ、ゴルフに苦しむゴルファーが減少することは無いだろう。ゴルファーは優れたゴルフクラブを購入することやゴルフレッスンやラウンドに投資することは躊躇しなくなった。同じ様に、ゴルファーはGolf Mindのトレーニングに投資する時期に来ているようだ」と、語っている。
(*デヴィット・フェハァティ:ヨーロッパのPGAで活躍し、現在ユーモアのあるゴルフコラムニストして米国で活躍中)

「マインドの重要さ」とは、マインドが[思考と身体]に影響を与えるパワーのこと。

1999年「The Openカーヌスティの悲劇」を記憶されているだろうか。最終ホールまでに3打リードしていたジャン・ヴァン・デ・ヴェルデが18番ホールでトリプルボギーを叩き、プレーオフ突入の末に敗れた全英オープン最大の悲劇
また、タイガー・ウッズは16番ホールの神業ショット、18番ホール約15フィートのバーディパットを沈めプレイオフに持込み、クリス・ディマルコを破り逆転優勝を決めた2005年マスターズ・トーナメント。
大観衆の中、沈着冷静に1打1打をプレイして優勝を勝ち取ったタイガー、我を忘れ冷静さを失い自滅したジャン。


まさに、[マインド・パワー]の差が、二人のプレイヤーの明暗を分けた18番ホール。

「肥満患者のダイエットに催眠療法やマインド・コントロールが効果を発揮することが明らかになった。胃の切除手術や薬餌療法などより安全度が高く、効果が期待できる」
「心臓手術を受ける患者に対して、手術への恐怖心や不安感を取り除くケア(マインドの沈静化)を行うことにより、手術の成功率が高くなると共に術後の回復力が増加する」と、Good Morning America(アメリカのモーニングショー)で放映していた。

マインドがボディをコントロールする「不思議なパワー」の研究は始まったばかりである。

[マインド]とは[感情/意識]のこと。
人間の意識(マインド)には「顕在意識/consciousness」「潜在意識/sub consciousness」がある。
[顕在意識]とは人が自覚できる意識(思考)。[潜在意識]とはほとんど人が自覚できない意識。「潜在意識」には「無意識」の領域とスピリチュアルな「高次の意識」の領域が存在する。[無意識]とは、意識しようとしても意識しにくい心の領域のこと。
大手クラブメーカーの宣伝広告は、不安なマインドに支配されたゴルファーに付け込むのが上手である。キャッコピーに刺激され、ゴルフクラブが古いからゴルフが上達しないと錯覚させられ、何十万もする高価なクラブを購入する人が後を絶たない。自分の意識の中にConfidence」を培うことが出来れば、宣伝広告の美辞麗句に惑わされることも無くなる。

自分の意識(マインド)の中にConfidence」が生まれれば、「恐怖心や不安やあきらめの気持ち」から解消されるパワーが生まれる。ゴルフのマインドを調整する術[GolfMindフィトネス]を理解することは、自分の意識(マインド)に創り上げたイメージ(恐怖心や不安やあきらめの気持ち)から開放される。

タイガーのトレーニングを担当したJay Brunza(*)医師は、「Hypnosisプログラム(催眠療法)により、打つ前のショットのイメージ化やスポーツ選手の求める最高の[清心レベル=Nirvana(解脱)]に達する訓練を行った。結果、無意識の内に最高のパフォーマンスを展開し不可能なショットを可能にしてきた」と、語っている。

そして、ネガティブ・マインドをポジティブにするパワーを身につけた時、タイガーのようなミラクルを可能にする。 

カスタムクラブは信頼マインドを育む第一歩である。
http://www.customclubusa.com/


2010年10月29日金曜日

打ち出し角の話

メーカーのゴルフクラブの宣伝文句には、必ず[高打ち出し角][スピン量の低減]のコピーが踊っている。
「メーカーの宣伝文句に騙されるな!!第1弾」で[打ち出し角]に関して簡単に報告した。

この[打ち出し角]は100%メーカーの宣伝文句に使用され、YamahaやDunlopやBridgstoneやMizunoの広告には、新構造のクラブヘッドが「高打ち出し角を実現」と謳っている。

打ち出し角のメカニズムはあまり知られていないようだ。

[打ち出し角]のメカニズムは、ゴルフクラブのヘッドにボールに当たった時に得られる[発射角度]である。[発射角度]は物体を打ち出す時に必要とされる[角度]である。[発射角度]は、スイングスピード、スイング軌道、クラブヘッドの角度(ロフト角)が複雑に絡み合いながら形成される。



最新デザインのクラブヘッドを使用しても、スイング軌道にブレが生じれば最適な[打ち出し角]は形成されないし、スイング軌道にブレが無くても、スイングスピードが遅かったり、クラブヘッドの角度が不十分であれば最適な[打ち出し角]は形成されない。

クラブヘッド構造に於いて、[重心深度・重心距離]はクラブヘッドのバランスに影響を与える重要な要素である。然しながら、現状の商品開発は小さなクラブヘッドの中で[数ミリの差]を競っている。つまりスイング軌道を[数ミリのブレ]で抑えるスキルが無ければ、最新構造の高性能クラブヘッドから恩恵を得ることはできない。

では、スイング軌道が平均10~20mmブレる一般ゴルファーは如何すれば良いのだろうか?

洗練された宣伝文句は、最新のクラブヘッドを購入さえすれば「高打ち出し角が実現する」と錯覚させる。
然しながら、クラブヘッドが[打ち出し角]を作り出す訳ではない。スイングスピード、スイング軌道、クラブヘッドのロフト角が[打ち出し角]を形成する。

最新構造の高性能クラブヘッドの宣伝文句に惑わされない強い心を持つことが大事である。
スイング軌道が不安定なゴルファーは、スイング軌道の安定度が増すクラブ。スイングスピードに難があるゴルファーはロフトのあるクラブ。自分の欠点を補うゴルフクラブを手にすることが大事である。

スイングスピードを上げるために長尺クラブをブンブン振り回したり、自分のスキルに合わないロフト角のクラブを使用しても、スイング軌道がブレれたりインパクトのタイミングが崩れるだけだ。結果、最適な[打ち出し角]を得ることは出来ない。
バランスの良いゴルフクラブを使用すれば、自然にインパクトのタイミングが取れ最適な[打ち出し角]を得ることができる。
バランスの良いゴルフクラブとは、ゴルファーの体型・スキルにマッチした[重さ・長さ・バランス・シャフト]が調整されたクラブである。最適な[打ち出し角]を得る第一歩は、冷静に自分自身の実力を知ることから始まる。

ヘッドスピード計測器の数値に惑わされない、強い[GolfMind]を育むことである。

アメリカの正確なドライバー飛距離の算出法
1.最低3~5ラウンドの平均を計算する。
2.ワンラウンドのドライバー打数(パー3を除く)
3.キャリー飛距離を算出する。(トータル飛距離から夏季は15ヤード/冬季は10ヤード削減する)
4.ドライバー使用回数(打数)で合計飛距離を割る。(OBの時はOB毎に1打加算する)
5.よりシビアな飛距離を計算する時は、OB毎に200ヤードマイナスし合計ホール数で割る。
(*1ラウンド合計飛距離2800ヤードの時14打で割る(200ヤード)。OBが2回の時は16打で割る(175ヤード)。OB(200ヤード削減)の時は(2800-400)÷14=171.4ヤード)
実戦ラウンドの平均飛距離が200ヤードであれば、実戦のヘッドスピードは[39.0m秒]前後になる。当然、ヘッドスピード[45m秒]と[39.0m秒]では、クラブスペックは大きく異なる。

カスタムクラブは信頼マインドを育む第一歩である。


2010年10月27日水曜日

マーケティング企業:ゴルフクラブ・メーカー

ゴルフクラブ・メーカーは1970年代の組立会社から進化し、マーケティング企業に変貌を遂げている。
日本企業は低価格戦争で米国市場に参入した。ところが、US企業の[ブランド力・マーケティング力]に劣り、市場占有率が拡大せずに低迷を続けていた。1980年代後半から、積極的に米国のマーケティング戦略を学び、製造業から販売企業に変身していった。

1990年代に入ると、ゴルフクラブは商品イメージで販売する時代になった。
ゴルフクラブは、アパレルと同様にファション商品となり[流行やブランド]が商品価値を判断する基準になった。それまで1年2年掛けて来た商品開発は短期化し、マーケティングの良し悪しが[商品価値]を決める時代に突入した。
優しいクラブヘッド

ゴルフクラブのマーケティングに必要不可欠なのがプロゴルファーである。
PGAプロであっても、上位にランクインしていなければ収入の安定を図るのは難しい。そこで、プロはメーカー契約の獲得に躍起になる。メーカー契約は、年間使用するゴルフクラブだけでなくクラブの調整からゴルフシューズ、衣類、ボールまでゴルフ用品を無償で支給される。優勝に恵まれないプロはメーカー契約に飛びつくことになる。
これがツアー使用率No.1の実態である。

[商品価値]を高め、商品販売に重要なのが、優勝可能な有名プロ選手との契約である。
大手メーカーの商品開発は契約プロを優勝させる為に行われ、一般ゴルファーを対象に行われていない。
何故ならばプロが優勝すればゴルフクラブは売れるが、アマチュアが上達してもクラブは売れないからである。
有名プロの契約金は年間数億ドルを超え、ツワー優勝すれば優勝賞金より高額のボーナスがメーカーから支給される。〇〇トーナメント優勝の宣伝文句は、綿密に計画されたマーケティング戦略である。

自動車レースのレース車と市販車の性能が異なるように、プロの使用するクラブと市販品には大きな性能差がある。プロのゴルフクラブは、プロのスキル合わせクラブフィティングされた特注カスタムクラブである。ロフト角・フェイス角・ライ角・重量などの製品仕様の許容範囲は、限りなく[±ゼロ]に調整されている。



一方、市販品の許容範囲は[±1~2度]と甘いだけでなく、ロフト角の不当表示商品が市場に氾濫している。
不当表示商法は、大手メーカーのドライバー販売に良く使われるマーケティング手法である。ドライバーのロフト表示を12度以上にすると商品が売れなくなる為、ロフト角の不当表示が行われている。
多くのゴルファーが好む(8.5度~10度)の製品は、実際には飛ばない難しいクラブである。正確なロフト角のドライバーを販売したのでは、飛ばないクレーム商品となる。そこで、飛びやすいように表示よりロフト角を[+2度]前後大きくした商品を販売している。

元々、大手メーカーのゴルフクラブはプロを対称に開発したクラブである。
プロに近いシングルハンディのゴルファーには恩恵を与えるが、ハンディ12以上のアマチュアゴルファーに適した優しいクラブでは無い。
その証拠に、アマチュアゴルファーがドライバーを何度買い換えても飛距離も方向性も殆ど差が現れない。



神話に惑わされて高価な製品を手にするのは賢い消費者では無い。
製品精度が高く、信頼できるゴルフクラブを制作するのがカスタムクラブの工房である。


カスタムクラブは信頼マインドを育む第一歩である。
http://www.customclubusa.com/

2010年10月26日火曜日

メーカーの宣伝文句に騙されるな「第2弾」!!

2010年11月発売予定:BridgstoneTourstage X-DRIVE 705 TYPE415新ドライバー]
販売価格¥89,250/US国内想定販売価格$399.99~$499.99(Tourstage GR US国内価格$299.99/日本国内価格¥59,000).
キャッチコピー:
高打ち出し・低スピンの強弾道を追求した最新ボディ構造(*)。構えやすく、強弾道をイメージできるヘッド形状。
新素材チタン合金「Ca-Ti」を採用したハイブリッド構造/ケミカルミーリングによりオフセンターヒット時の反発エリアを約5%拡大。
ポイント
新素材チタン合金「Ca-Ti」とケミカルミーリング加工による最新構造
メーカーデーター
ロフト8.5度/9.5度/10.5度 705:415cc 415:455cc

高打ち出し角:ホント&うそ
打ち出し角のホント&うそ」は「メーカーの宣伝文句に騙されるな!!第一弾:Dunlop[XX10新ゼクシオ ドライバー」を参照。
http://www.customclubusa.com/modules/wordpress/index.php?p=83




スピン量のホント:
スピン量は[飛びの3要素]ひとつである。バックスピン量の低減化が飛距離UPに繋がることは事実である。
但し、低スピンを確保するには低ロフトヘッドを使用すれば簡単に実現する。つまりロフト角8.5度や9.5度のクラブを使用すればスピン量は低減する。

低スピンのうそ:
Tourstage X-DRIVE 705 TYPE415新ドライバー]の場合、各ロフト角に対するスピン量の表示が全く無い。一体どれ位のスピン量が低減されるのか仕様が表示されていない。[Tourstage GRドライバー]も同様の宣伝文句を使用しているが、[低スピン]に関するデーターは一切提示されていない。
何故、データーや仕様を公表しないのか。実は「低スピン数値」は、ゴルフクラブだけでは計測できないからである。
[バックスピン量]は個人差のある数値である。ゴルファーのスイングスピードとヘッドのロフト角、ゴルフボールに密接に係わりがあり、一般的なデーターを公表することが出来ないからである。単に「低スピン」を宣伝文句に使用ししている。言葉遊びである。

ドライバーのロフトが少ないと、①球が低く出る②サイドスピンがよりかかりやすくなる③バックスピン量が減る。結果、最適な高打ち出し角を得ることは出来ない。

尚且つ、サイドスピン量(スライス/フックの要因)が増大し、飛距離ロスに繋がる。特にヘッドスピードの遅いゴルファーの場合、逆にバックスピン量が少なくなりすぎてドロップする。つまりスピン量は多すぎても、少なすぎても、好結果を生まない。ヘッドスピードに応じた最適なスピン量を保つことが大事である。

スイングスピード/ロフト角/スピン量
http://www.customclubusa.com/modules/golf1/index.php?id=10%A1%CB/

最新構造のホント&うそ

新素材チタン合金「Ca-Ti」とあるが、これは新素材ではない。チタン合金「Ca-Ti」は今から10年以上前の1997年にクラブヘッドに活用され、LynxゴルフがPGAのラスベガスショーでドライバーを発表している。
現在では多数のUSメーカーが同素材を使用したヘッドを販売している。また、ケミカルミーリング加工とは、チタン合金の成型加工技術の一つである。化学処理を用いて合金の厚さを一定に保つ加工技術である。この加工法は現在流通しているチタン合金ヘッドに使用されている加工技術である。
つまり、10年以上前に開発されたチタン合金「Ca-Ti」の製造技術であり、最新技術でもなんでもない。
それが、何故、[強弾道を追求した最新構造]と成るのか???。明確な説明が全く無く、宣伝のキャッチコピーだけが踊っている。
構えやすく、強弾道をイメージできるヘッド形状」とあるが、イメージなど主観の問題であるから、イメージできる人も中に入るのだろうが、さっぱりイメージすることが出来なかった。こんな宣伝に踊らされない知識を身に付けよう。

適正なバックスピン量と高打ち出し角を実現するカスタムクラブ……



2010年10月24日日曜日

GolfMindフィとネス 1



Golfはスポーツでありゲームである。
[スポーツ] を征するにはスキルと身体能力の向上が必要であり、[ゲーム]を征するには戦略を考案する能力が求められる。
Golf Game]に勝利するには戦略家として、自分自身の中に「Confidence」を養うことが重要である。
[Confidence=自分自身を信頼するマインドパワー]

リクリエーショナル・ゴルファーは、自分自身に信頼を置くことが苦手である。
練習場で練習を重ねスキルを磨きスキルを身に付けた筈なのに、実戦になるとその力を発揮することができない。多くのゴルファーは悩み、自身を失い、自信の無さを補う為[道具]に頼ることになる。結果、ブランドメーカーの宣伝に惑わされ、長尺クラブや難しいゴルフクラブを購入しゴルフを難しくしている。

この原因こそが「Confidence」の欠落である。
GolfMindフィとネスとは、自分自身のスキル、力を信頼する[マインド]を鍛錬するエキササイズである。
例えば、池を前にすれば「池ポチャ」におびえ、短いパットの時は「外す心配」が頭をよぎる。プレーへの集中力を高めればミスも軽減しスコアも良くなり優勝の可能性も出てくる。


アメリカではスポーツ選手の[Confidence]を養い、パフォーマンス・レベルを高める方法として[メンタル・トレーニング]が行われている。スポーツ心理学者は、「メンタルの80~90%がスポーツをコントロールする」と断言している。
競技スポーツの世界は「Mental/精神」の占める割合が高く、拮抗する試合の時に勝敗を決するのは強靭なメンタルである。金メダル8個を獲得したマイケル・フィリップス、タイガー・ウッズ、イチローなどの超一流のアスリートはフィジカルなトレーニングに加え、強靭な精神力を身に付けるメンタルトレーニングを行なっている。

メンタルトレーニングとは、スポーツ選手が[技・体]を毎日トレーニングするように、[心]を科学的にトレーニングする方法である。
スポーツ心理学Steven Ungerleider博士(*)は、
「本来、強靭なメンタルは確りしたテクニックと体力(技・体)の元に育まれるモノである」と、記述している。
(*スティーブ・アンジェレイダー博士:スポーツ心理学の第一人者。著書「Mental Training for Peak Performance/最高のパフォーマンスを達成するメンタルトレーニングはスポーツ心理学書のバイブル的存在)

ゴルフはスポーツでありゲームであるから、Mental」の占める割合は更に高くなる。ゲーム中に沈着冷静なメンタルを維持できなければ、[思考能力/判断能力]が低下しミスを繰り返すことになる。
如何に「Mental」が重要か。今年のタイガー・ウッズを見れば明らかである。
子供の頃より、何十年とメンタルトレーニングを行ってきたタイガーでさえ、スキャンダル・離婚騒動の中ではまともな精神状態でプレイすることができず悲惨な結果に終わった。果たして、復活・再起が可能か危ぶまれている。
それだけ、ゴルフは「Mental」の強靭さが要求されるゲームである

だが、素人が本格的なメンタルトレーニングを受けるのは不可能に近い。
リクリエーショナル・ゴルファーに必要なのは、[GolfMindフィトネス]である。
GolfMindフィトネス]とは「Golf Life」をエンジョイする[マインド]を育む自己管理法である。
ゴルフ上達の鍵は自分自身の中に「Confidence」を養うことである。「Confidence」を育むことにより、パフォーマンス・レベルを高めることが可能になる。

カスタムクラブは信頼マインドを育む第一歩である。



2010年10月22日金曜日

メーカーの宣伝文句に騙されるな!!

Dunlop[XX10新ゼクシオ ドライバー] 販売価格¥84,000.00/US国内販売価格$229.99
キャッチコピー:
打ち出し角をさらに高くする、新テクノロジー「オート・パワーインパクト」で高く、強く突き進む大きな飛びを実現。
ポイント
クラブヘッド:深重心設計により、高い打ち出し角を実現
シャフト:先端部分を軟らかくした最新シャフト
メーカーの検証データー
ロフト9度/リアルロフト10.5度 ロフト10.5度/リアルロフト12度

 
打ち出し角:ホント&うそ 
ホント:
打ち出し角とは[飛びの3要素]のひとつ。
[打ち出し角]とは[発射角度]のこと。[発射角度]は、物体を打ち出す時に必要とされる[角度]。物体を遠くに飛行させるには、ある程度の角度で発射する必要がある。遠くにボールを投げる(あるいは打つ)時、ある程度の角度のある放物線を描いて飛んで行く方が遠くに飛ぶ。この放物線を描く角度が[打ち出し角]に相当する。

では、何度の角度で打ち出されると、遠くに飛ぶのか?

ラグビーやサッカーは、ボールのキックされる角度(発射角度)は45度が最長飛距離を出す理想的な角度とされている。また、弾道学に於いても45度以上の高射角で打ち出される砲弾が最長飛距離に到達する。
最新ゴルフ科学データは、発射角45度に相当する最適打ち出し角を13~18度としている。
PGA男子プロ最適打ち出し角の平均:13~15度
女子プロ最適打ち出し角の平均:16~18度
アマチュアゴルファー理想の打ち出し角:15度~18度

うそ:
深重心設計により、高い打ち出し角]が実現可能なのか?
このメーカーのドライバー公表ロフト角は、8.5度/9.5度/10.5度/11.5度 であるが、リアルロフトは[1~1.5度プラス数値]が検証されている。典型的な大手メーカーのロフト角の不当表示商品である。
低ロフト・ドライバーをアベレージ・ゴルファーが使用しても、実際には中々飛ばない。ところが、高ロフト表示(12度以上)はゴルファーに嫌われ売れない。この為、こうした不当表示商法が行われている。このマーケティング手法は、全ての大手メーカーの飛距離を宣伝するドライバー製品に良く使われている。ロフト角10.5度がリアルロフト12度であれば大手メーカー品としては製品精度はマシな方かもしれない。

クラブヘッド高さ(52.8mm)スィートスポット高さ(33.1mm)から、[15度の打ち出し角]を得るには[重心深度・重心距離]を幾ら深くしても、物理的に不可能である。ロフト角に最低[3.5度加算]するには優れたゴルファーの身体能力が要求される。
平均的なゴルファーの打ち出し角は、最大4度、平均2~3度とされている。つまり、リアルロフトが12度以下のヘッドであれば、タイガー・ウッズ並みのずば抜けた身体能力が必要とされる。

最新シャフト:ホント&うそ
ホント:
シャフトは、Lowキック/ MidLow/Midキック/ MidHigh/Highキック の基本キックポイント(調子)の製品が製造されている。
Lowキックポイントとは、先端部分を軟らかくしたのシャフトであり上がりやすい特性がある。
但し、昔からあるシャフトで最新シャフトではない。ヘッドスピードの遅い非力なゴルファー向けのシャフトである。ヘッドスピードの速く、力のあるゴルファーが[Lowキック]シャフトを使用すると弾道が乱れる傾向がある。

うそ:
自分のスキルレベルにマッチしたシャフトを選択しなければ[高弾道]は生まれない。此処のゴルファーのスキル/能力により適正キックポイントは異なる。このシャフトがマッチするゴルファーは、精々10~20%程度だろう。
「ヘッドスピードが上がった」とするコメントを見掛ける。これは総重量が軽くなりクラブが長くなったためである。HS上昇が飛距離UPに結びつくとは限らない。
最近のシャフトメーカーの主流商品は高弾道タイプであり何処のメーカーも生産している。新技術シャフトでもなんでもない。

結論:
打ち出し角を高くし、大きく飛ばす」ことは理論的に間違いではない。但し、このメーカーのクラブヘッドの大きさ・容量から、物理学的に宣伝する様な「高打ち出し角」得ることは不可能である。
では、アベレージゴルファーが「高打ち出し角」を得るには?
高ロフト角のドライバーと適正シャフトを選択すれば良い。何も、高価なドライバーを購入しなくても実現する。
ヘッドスピード35m/s前後のゴルファー:ロフト角13度~16度
HS40m/s前後のゴルファー:ロフト角12度~14度前後
これが最適打ち出し角を得る方法である。ところが、日本のメーカーは、ロフト角12度以上の製品は製造していない。

「高打ち出し角」ドライバーを製造するBang社……

カスタムクラブは信頼マインドを育む第一歩である。

2010年10月21日木曜日

日本仕様・US仕様のゴルフクラブ

日米の大手メーカーは、日本仕様・US仕様のゴルフクラブを制作販売している。
日本仕様・US仕様の違いを尋ねると、多くのゴルファーはUS仕様はライ角度がアップライト、グリップが重く、シャフトが重く硬く、日本人には合わない」と答える。
http://www.customclubusa.com/modules/golf/index.php?id=6

ゴルフ雑誌などからこうした情報は発信されており、その発信源はゴルフ評論家と称する人達の意見である。
日本のゴルフ評論家は外国人に対し偏った固定観念を強く持っている人が多く。アメリカ人=体格良く力がある」と言うステレオタイプのイメージを描いて雑誌などに記事を記載している。

こうした掲載記事を読んだ読者は、ゴルフ評論家の固定観念に感化され「US仕様はハードである」と信じ込んでいる。
ゴルフ評論家と称する知識人は、ゴルフに関する知識は豊富かもしれないが、文化人類学の権威でもなく外国生活の経験があるわけでもない。アメリカ人=体格良く力がある」と言う漠然としたイメージで語っているだけである。

アメリカは多民族多人種国家であるから多品種の商品が販売されている。確かに、中にはこうしたハードスペックの商品も販売されているが、当然限られた商品だけが販売されている訳ではない。

アメリカ人にも身長が高く腕が短い人、身長は低いが腕が長い人からシニアや非力な人などあらゆるタイプのゴルファーがいる。100人居れば100人異なり、千人居れば千人異なり、人の体型は千差万別である。
これは日本人もアメリカ人も変わらない。アメリカに住む、東南アジア系や南米系アメリカ人など日本人より体格の劣る人は沢山いる。
「ゴルフ評論家=文化人」の固定観念は持たない方が良い。偏った考え方に感化されやすくなる。

大体、日本仕様とかUS仕様とか。分類すること自体が偏った考え方である。
ゴルフクラブに人種があるわけでない。ゴルフクラブは人間が使用する物である。
規格品に身体を合わせることを評論すること自体に問題がある。
新しいスーツを購入する時、似合うか似合わないか意見を聞くことはあるだろうが。自分の体型に合うかどうか、評論してもらうだろうか。こうした評論家の意見に左右されて購入する人は少ないと思う。市販の規格品クラブを購入することは、ゴルフクラブに身体を合わせることである。

道具に拘り何十万円もする高額なクラブを購入する傾向があるが、本当に拘らなければならないのは自分の能力に見合った道具を手にすることである。例えば、熟練した大工はのこぎりで綺麗に木を切るスキルがあるが、素人がのこぎりを手にしても真っ直ぐに切ることは難しい。道具(のこぎり)に合わせてスキルを磨いても、中々習得できない。熟練するまでには相当の時間が掛かる。
ところが、自分に合った電ノコを手に入れれば誰でも真っ直ぐに切ることが出来るようになる。勿論使いこなすには、それなりの修練が必要なのは言うまでもない。

元来、ゴルフクラブとはゴルファーのスキル/身体能力に合わせ制作するカスタム商品である。
身体に合わない道具で幾ら修練を積んでもスキルは身に付かない。自分の身体に合ったゴルフクラブを手にすることがゴルフ上達の第一歩である。
プロの評論家であるならば、日本仕様・US仕様の是非を語るのではなく、どのようにカスタマイズするかアドバイスするべきであろう。ゴルフクラブに辛辣な意見を吐く評論家が、お抱え運転手のようにメーカー契約しているケースもある。ゴルフ評論家の意見など、聞き流すくらいが丁度良い。

カスタムクラブは信頼マインドを育む第一歩である。