2010年10月26日火曜日

メーカーの宣伝文句に騙されるな「第2弾」!!

2010年11月発売予定:BridgstoneTourstage X-DRIVE 705 TYPE415新ドライバー]
販売価格¥89,250/US国内想定販売価格$399.99~$499.99(Tourstage GR US国内価格$299.99/日本国内価格¥59,000).
キャッチコピー:
高打ち出し・低スピンの強弾道を追求した最新ボディ構造(*)。構えやすく、強弾道をイメージできるヘッド形状。
新素材チタン合金「Ca-Ti」を採用したハイブリッド構造/ケミカルミーリングによりオフセンターヒット時の反発エリアを約5%拡大。
ポイント
新素材チタン合金「Ca-Ti」とケミカルミーリング加工による最新構造
メーカーデーター
ロフト8.5度/9.5度/10.5度 705:415cc 415:455cc

高打ち出し角:ホント&うそ
打ち出し角のホント&うそ」は「メーカーの宣伝文句に騙されるな!!第一弾:Dunlop[XX10新ゼクシオ ドライバー」を参照。
http://www.customclubusa.com/modules/wordpress/index.php?p=83




スピン量のホント:
スピン量は[飛びの3要素]ひとつである。バックスピン量の低減化が飛距離UPに繋がることは事実である。
但し、低スピンを確保するには低ロフトヘッドを使用すれば簡単に実現する。つまりロフト角8.5度や9.5度のクラブを使用すればスピン量は低減する。

低スピンのうそ:
Tourstage X-DRIVE 705 TYPE415新ドライバー]の場合、各ロフト角に対するスピン量の表示が全く無い。一体どれ位のスピン量が低減されるのか仕様が表示されていない。[Tourstage GRドライバー]も同様の宣伝文句を使用しているが、[低スピン]に関するデーターは一切提示されていない。
何故、データーや仕様を公表しないのか。実は「低スピン数値」は、ゴルフクラブだけでは計測できないからである。
[バックスピン量]は個人差のある数値である。ゴルファーのスイングスピードとヘッドのロフト角、ゴルフボールに密接に係わりがあり、一般的なデーターを公表することが出来ないからである。単に「低スピン」を宣伝文句に使用ししている。言葉遊びである。

ドライバーのロフトが少ないと、①球が低く出る②サイドスピンがよりかかりやすくなる③バックスピン量が減る。結果、最適な高打ち出し角を得ることは出来ない。

尚且つ、サイドスピン量(スライス/フックの要因)が増大し、飛距離ロスに繋がる。特にヘッドスピードの遅いゴルファーの場合、逆にバックスピン量が少なくなりすぎてドロップする。つまりスピン量は多すぎても、少なすぎても、好結果を生まない。ヘッドスピードに応じた最適なスピン量を保つことが大事である。

スイングスピード/ロフト角/スピン量
http://www.customclubusa.com/modules/golf1/index.php?id=10%A1%CB/

最新構造のホント&うそ

新素材チタン合金「Ca-Ti」とあるが、これは新素材ではない。チタン合金「Ca-Ti」は今から10年以上前の1997年にクラブヘッドに活用され、LynxゴルフがPGAのラスベガスショーでドライバーを発表している。
現在では多数のUSメーカーが同素材を使用したヘッドを販売している。また、ケミカルミーリング加工とは、チタン合金の成型加工技術の一つである。化学処理を用いて合金の厚さを一定に保つ加工技術である。この加工法は現在流通しているチタン合金ヘッドに使用されている加工技術である。
つまり、10年以上前に開発されたチタン合金「Ca-Ti」の製造技術であり、最新技術でもなんでもない。
それが、何故、[強弾道を追求した最新構造]と成るのか???。明確な説明が全く無く、宣伝のキャッチコピーだけが踊っている。
構えやすく、強弾道をイメージできるヘッド形状」とあるが、イメージなど主観の問題であるから、イメージできる人も中に入るのだろうが、さっぱりイメージすることが出来なかった。こんな宣伝に踊らされない知識を身に付けよう。

適正なバックスピン量と高打ち出し角を実現するカスタムクラブ……



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