2011年2月25日金曜日

ライ角度調整の話

ドライバーヘッドのライ角度調整は必要なのか。また可能なのだろうか?
日本ではドライバーヘッドのライ角度調整が流行っているようだが、米国ではPGAツワープロでも殆ど調整することは無い。ひとつにはチタン合金の2次加工(角度調整)が難しく、曲げ加工機などで無理やり加工を施すと金属劣化を引き起こすからである。基本的にPCSはチタンヘッドの加工を推薦していない。
チタンヘッドは非常に硬く曲げ難い素材であるだけで無く、チタン合金専用の曲げ加工機が米国で製造販売されていない。カスタムクラブ王国アメリカで、チタン合金専用の曲げ加工機が開発されていないのはその必要性が無いからである。


ゴルフクラブ制作のエキスパートTom Wishon氏は、「一般的なゴルファーであればライ角度の調整を心配する必要は無い。仮に、必要とするケースがあるとしたら、通常より身長が低くスイング軌道の手の位置が極端に低いゴルファーが、長尺ドライバーを使用する時だけである」と指摘している。
そして、「通常、ライ角度が1~2度不適正に調整されていたとしても弾道の方向性に影響を与えることは少ない。それよりも、低ロフト角(11度以下)が弾道の方向性に影響を与える問題の方がはるかに大きい。こうした稀なケースの時、クラブビルダーのできることは少なく、唯一クラブ長さを短くすることを納得させるしかない」と断言している。
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最近のドライバーは、ライ角度は57度~61度前後で生産されている。つまり、身長の低いゴルファーが使用可能な長尺ドライバーは市場には製造されていない。解決策はクラブを短くしスタンスを調整し適正なシャフトを選択し、正しいスイング軌道を習得するしかないと言うことである。

日本でライ角度調整が取り沙汰されているのは、長尺ドライバーの流行による影響が大きく、適正長さ(45インチ以下)に調整しているアベレージゴルファーは58度59度前後の製品を選択すれば大きな間違いは生じないだろう。

Tom Wishon氏は、「ドライバーの長さ重量を適切に調整し、適正な[ロフト角・フェイス角・シャフト]を選択することにより、[弾道の方向性]の問題は解決できる」と断言している。

ドライバーのスペックに関して言えば、無理をしてライ角度を調整する必要はないということだ。
「ライ角度調整が極めて重要になるのは、一般的にミドルアイアンのヘッドスピード26.82m/秒以上のゴルファーが、ロフト角21度以上のクラブヘッドを使用する時である。FWDはドライバーよりライ角度の影響を受けるが、21度以上の4番アイアンやハイブリッドほどの影響度は無い。FWDの長さ調整を施してもインパクト時にヒール側で地面を叩いてしまうケースで、ライ角度調整が必要な時は曲げ加工が可能なメタルヘッドを選択しチタンヘッドを選択しないことである」と語っている。

アイアンやハイブリッドのライ角度調整は、ゴルフクラブ制作後に番手毎にライ角度を計測しながら行う必要がある。[弾道の方向性]はゴルフスコアに影響を与える重要な要素であり、5番アイアンのライ角度が4度狂っていたら(フラットかアップライト)170ヤード飛距離に対し18フィート(5.4m)、ウエッジであれば120ヤード飛距離に対し約26フィート(7.8m)ターゲットから外れることになる。

平均的なゴルファーの5番アイアン(ロフト25度前後)のライ角度は62~63度前後が適切とされている。ところが、日本の市販クラブは、殆どの5番アイアンは60度前後しか製造されていない。そして、大半は角度調整のできない素材や構造のステンレスヘッド(鋳造)が使用されている。角度調整が可能なフォージドアイアン(軟鉄鍛造)は非常に高価な製品しか販売されていない。

一方、アメリカでは[±3度]まで角度調整が可能なソフト・ステンレスヘッドや[±4度]まで角度調整が可能なフォージドアイアンが販売されている。あなたのアイアンショットの方向性に問題あるのは、ライ角度の調整であり、角度調整ができないステンレスヘッドに問題がある。


ライ角度調整が可能なソフト・ステンレスヘッドのアイアンセットAlpha RX-1
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