ドライバー仕様の重要度は、[ドライバーヘッドとシャフト選択]に集約される。この仕様選択の[ガイドライン]の役割を果たすのが、ヘッドスピード(HS)である。
クラブ制作のエキスパートが使用する一般的な[ガイドライン]がある。[ガイドライン]と言っても、過去の数十万人のデーターを基にした選択基準である。このデーターを機械的に読み取り計測するのが「ランチモニター」である。
ゴルファーには、HSに応じた[最適スピン量・最適打ち出し角]が存在する。[スピン量・打ち出し角]の最適数値は、特別の「確定数値」が存在する訳ではない。ところが、多くのアマチュアは誤解し、「確定数値」を得るために[HSの上昇]が必要不可欠と考える傾向にある。最適数値はHS数値により変化する。
では、何故、最適数値が重要なのか?
[最適数値]から[適正ロフト角]が確定(想定)できるからである。
[HS]によりスピン量・打ち出し角の「最適数値」が変化することとは、ドライバーヘッドの働き(作用)も[HS]により変化することである。[HS速度]に適した[適正ロフト角]が存在する。
つまり、[HS速度]に適さないロフト角のヘッドを使用すれば、ドライバーは「適正な働き]を行わない。結果、スライスや飛距離ダウンが発生する。反対に、[適正ロフト角]の選択により[HS速度差]をカバーすることが可能になる。(最小3~最大7m/秒)つまり、適正ロフト角を手にすれば[HS38m/秒]の平均ゴルファーが強打者ゴルファー[HS45m/秒]の飛距離を達成することを可能にする。
平均ヘッドスピード(HS)
|
平均打ち出し角(°)
|
平均バックスピン量
|
平均飛距離(キャリー)
|
83.3mph/37m/S
95.8/42.8 |
16.8
14.9 |
2199
5592 |
207
207 |
101.0/45
85.3/38 |
14.1
21.3 |
5801
2689 |
222
222 |
102.1/45.6
92.1/41 |
12.4
13.8 |
1735
3201 |
232
233 |
96.6/43
103.9/46.4 |
12.2
10.5 |
2506
3983 |
248
248 |
上記のデーターは、HSの遅いゴルファーが[適正打ち出し角・スピン量]を確保すれば充分な飛距離を得ることを実証している。反対に幾らHSが早くとも、[適正な打ち出し角・スピン量]を保てなければ飛距離は伸びないことを実証している。
ヘッドスピード(HS)
|
平均打ち出し角(°)
|
平均バックスピン量
|
平均飛距離(キャリー)
|
103/46
103 |
10.5
15.2 |
3983
3864 |
248
260 |
87/39
87 |
15
15 |
4918
4004 |
189
205 |
上記のデーターは、同じHSのゴルファーでも、[打ち出し角・スピン量]の変化により、飛距離が大きく変化することを実証している。適正スペックのドライバーを選択するかどうかで[飛距離:12~16ヤード]の差が生じる。適正打ち出し角を確定する重要なファクターが[ロフト角]である。HS速度に応じたロフト角を手にすることにより。打ち出し角の適正化が実現する。
ヘッドスピード(HS)
|
規格品ドライバー飛距離
|
適正打ち出し角
|
適正スピン量
|
適正ロフト角
|
適正ドライバー最長飛距離
|
50 mph (22.36 m/s)
|
87.6 ヤード
|
21.52度
|
1547.1
|
14~16度
|
114.2 ヤード
|
55 mph (24.59 m/s)
|
104.6 ヤード
|
20.12度
|
1968.2
|
14~16度
|
124.8 ヤード
|
60 mph (26.82 m/s)
|
120.4 ヤード
|
21.78度
|
1818.1
|
13~15度
|
142.5 ヤード
|
65 mph (29.06 m/s)
|
127.9 ヤード
|
20.54度
|
1860.7
|
13~15度
|
163.0 ヤード
|
70 mph (31.29 m/s)
|
137.7 ヤード
|
19.00度
|
2407.5
|
12~14度
|
173.8 ヤード
|
75 mph (33.53 m/s)
|
158.6 ヤード
|
20.60度
|
1976.8
|
12~14度
|
223.4 ヤード
|
80 mph (35.76 m/s)
|
180.2 ヤード
|
18.95度
|
2157.4
|
11~13度
|
221.2 ヤード
|
85 mph (38.00 m/s)
|
197.3 ヤード
|
18.58度
|
2074.5
|
11~13度
|
242.4 ヤード
|
90 mph (40.23 m/s)
|
218.3 ヤード
|
18.43度
|
2129.5
|
10~12度
|
257.3 ヤード
|
95 mph (42.47 m/s)
|
232.3 ヤード
|
17.32度
|
2009.2
|
10~12度
|
274.5 ヤード
|
100 mph (44.70 m/s)
|
250.8 ヤード
|
16.96度
|
2157.1
|
9~11度
|
293.9 ヤード
|
105 mph (46.94 m/s)
|
266.7 ヤード
|
15.97度
|
2361.9
|
9~11度
|
303.5 ヤード
|
110 mph (49.13 m/s)
|
277.9 ヤード
|
15.15度
|
2504.6
|
8~10度
|
320.5 ヤード
|
115 mph (51.41 m/s)
|
291.4 ヤード
|
12.68度
|
2968.9
|
8~10度
|
316.3 ヤード
|
120 mph (53.64 m/s)
|
298.2 ヤード
|
11.15度
|
3257.0
|
7~9度
|
326.85 ヤード
|
上記のデーターは、HS速度に応じた「打ち出し角・スピン量」の適正化による[飛距離UP]を表示している。平均的なHS38ゴルファーでも、[打ち出し角・スピン量]を最適化する[ロフト角]を選択することにより、飛距離197.3ヤードから最大飛距離242.4ヤード(45.1ヤードUP)を可能にすることを実証している。不適切なロフト角(11度以下)のドライバーを使用していれば197.3ヤード以上の飛距離は望めないと言うことである。
[ドライバーの性能]は、仕様の[適正化]が実現するモノであり、HS速度ではないことを実証している。
ドライバーヘッドの[仕様の適正化]の次に重要なのが、[シャフトの選択]である。HS速度に応じた[シャフトの選択]とは……。
(※上記データは Golfsmith.com より引用。何百人というアベレージゴルファーのテスト結果をもとにまとめられたデータである。)
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